お役立ち歯科コラム
【やりすぎ注意】美しく白い歯は計画的に!ホワイトニングの理想的な回数と通院頻度を徹底解説
美しく輝く白い歯は、それだけで清潔感を際立たせ、あなたの第一印象を格段にアップさせます。
笑顔に自信が持てるようになり、コミュニケーションもより円滑になることでしょう。
現代では、歯の美しさに意識を向ける人が増え、歯科医院でのホワイトニングも一般的になってきました。
ホワイトニングによって歯が白くなったときの感動はひとしおです。
「もっと白くしたい!」「この白さをずっとキープしたい!」と、さらに高い「美」を求める気持ちが湧いてくるのは当然のことです。
しかし、ホワイトニングは、やみくもに回数を増やしたり、短期間に頻繁に行えば良いというものではありません。
実は、ホワイトニングの「やりすぎ」は、歯に不要なダメージを与えてしまうリスクがあるのです。
髪の毛をブリーチしすぎると傷んでしまうように、歯も適切な頻度と期間を守ることが非常に大切です。
この記事では、ホワイトニングを安全かつ効果的に行うための理想的な回数や通院頻度、そして「やりすぎ」によるリスクとその対策について、詳しく解説していきます。
白い歯を手に入れて、その美しさを長く保つための秘訣を一緒に見ていきましょう。
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Contents
ホワイトニングの「理想」を知ろう!回数と通院頻度の基本
ホワイトニングを安全かつ効果的に進めるためには、歯科医師の指導に基づいた「理想的な回数と通院頻度」を理解することが非常に重要です。
ホワイトニングには大きく分けて、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、ご自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類があります。
それぞれの特性に合わせた適切な計画が必要です。
オフィスホワイトニング:短期間で効果を実感したい方に
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が専門的な機器と薬剤を用いて行うホワイトニングです。
高濃度の薬剤を使用するため、1回の施術で高いホワイトニング効果が期待でき、すぐにでも歯の白さを実感したい方におすすめです。
オフィホワイトニングの推奨回数とペース
歯科医院によって推奨される回数は多少異なりますが、一般的には以下が理想とされています。
白くするための回数:2回〜3回
初回である程度の白さを実感できますが、より理想の白さに近づけ、その白さを定着させるためには、1~2週間程度の間隔を空けて合計2~3回の施術を行うのが理想的です。
歯の元の色や目指す白さのレベルによって、必要な回数は前後することがあります。
例えば、生まれつき歯の色が濃い方や、長年の着色がある方は、数回にわたる施術が必要となる場合があります。
白さをキープするための通院ペース:半年に1回~1年に1回
オフィスホワイトニングは即効性が高い反面、「色戻り」しやすいというデメリットもあります。
これは、使用する高濃度薬剤の特性上、歯の内部まで浸透しきれず、表面的な漂白効果が中心となるためです。
そのため、美しい白さを維持するためには、半年から1年に1回程度のペースで定期的にホワイトニングを受けることをおすすめします。
着色が気になる方は、歯の状態を見ながら、歯科医師と相談の上、最短で半年程度のペースで再施術を行う方もいらっしゃいます。
ホームホワイトニング:じっくりと自然な白さを目指したい方に
ホームホワイトニングは、歯科医院で作成した専用のマウスピースと、ご自身で塗布する低濃度のホワイトニング薬剤を使って、ご自宅で毎日行うホワイトニングです。
オフィスホワイトニングと比べて薬剤の濃度が低いため、効果が出るまでに時間はかかりますが、その分、自然で透明感のある白さに仕上がり、色の後戻りがしにくいという特徴があります。
ホームホワイトニングの推奨回数とペース
ホームホワイトニングの推奨される使用方法と頻度は以下の通りです。
白くするための回数(1クール):毎日2週間続ける(合計14回以上)
ホームホワイトニングは、毎日マウスピースを装着して薬剤を作用させることを約2週間続けるのが一般的です。
効果は徐々に現れるため、オフィスホワイトニングのように1回で劇的な変化を感じることはありません。
しかし、マイルドな薬剤がじわじわと歯の内部に浸透し、歯本来の色を脱色していくため、深みのある自然な白さが期待できます。
最低でも14回、つまり2週間毎日続けることで、はっきりと効果を実感できるでしょう。
白さをキープするためのペース:1年~1年半に1回程度
オフィスホワイトニングに比べて色戻りがしにくいのがホームホワイトニングの大きなメリットです。
一度白くなった歯を維持するためには、1年~1年半に1回程度のペースで、再度2週間程度のホワイトニングを行うと良いでしょう。
これにより、長期間にわたって白い歯をキープすることが可能です。
【絶対NG!】ホワイトニングの「やりすぎ」に潜むリスクと注意点
「もっと白くしたいから」「早く白くしたいから」という気持ちから、推奨される回数や期間を超えてホワイトニングを行ってしまうのは、絶対に避けるべき行為です。
ホワイトニングは歯を脱色する際に強力な薬剤を使用するため、少なからず歯に負担をかけてしまいます。
この「やりすぎ」によるリスクは、髪の毛のブリーチをイメージすると分かりやすいでしょう。
短期間に何度も髪の毛を脱色すると、髪がパサパサになったり、枝毛・切れ毛が増えたりと、ボロボロになってしまいますよね。
これと同じようなことが、歯の内部で起こり得るのです。
ホワイトニングのやりすぎで起きやすいトラブル
ホワイトニングのやりすぎで最も頻繁に報告されるのが、「痛み」や「歯のしみ」といった症状です。
さらに重症化すると、「知覚過敏」になってしまうこともあります。
知覚過敏のメカニズム
ホワイトニング薬剤が歯の表面(エナメル質)を透過し、その下にある象牙質にある無数のごく細い管(象牙細管)を通じて、歯の神経(歯髄)に刺激が伝わりやすくなるために起こります。
歯の表面が過度に脱色され、エナメル質が一時的にデリケートな状態になることで、外部からの刺激に対して敏感になってしまうのです。
知覚過敏の進行
初期の知覚過敏は、冷たいものや熱いものがしみる程度ですが、重症化すると、冷たい空気が触れただけでも歯がしみる、あるいはズキズキとした痛みを感じるようになることがあります。これは、歯の神経が過敏に反応している状態です。
神経処置が必要になることも
知覚過敏がひどくなると、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、最悪の場合、歯の神経が不可逆的な炎症を起こし、神経の処置(根管治療)が必要になる可能性も出てきます。
これは、せっかく白い歯を手に入れたのに、本来の歯の健康を損なってしまうという本末転倒な事態です。
期間と回数をしっかりと守りましょう
このようなトラブルを避けるためにも、ホワイトニングは必ず歯科医師の指示に従い、決まった期間と回数を守って行うようにしましょう。
特にホームホワイトニングでは、薬剤が残っているからといって、14日以上の長期間にわたってホワイトニングを継続しないでください。
薬剤の濃度が低いとはいえ、継続的な使用は歯に負担をかけます。必ず歯科医師から指示されたルーティンと使用量を厳守しましょう。
もし、ホワイトニング中に痛みや違和感が強く出た場合や、長引く知覚過敏の症状が起こった場合は、すぐにホワイトニングを中断し、歯科医院を受診して相談するようにしてください。
知っておきたい!生活習慣による「色戻り」のしやすさ
せっかくホワイトニングで手に入れた白い歯も、日々の生活習慣によっては残念ながら「色戻り」が早く進んでしまうことがあります。
歯が黄ばんだり、黒ずんでしまったりする原因のほとんどは、私たちが日々摂取する飲食物や習慣によるものです。
以下に心当たりのある方は、歯の着色が気になるタイミングが早まるかもしれません。
色の濃い食べ物や飲み物をよく摂取する方
コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、醤油、チョコレートなど、ポリフェノールや色素を多く含む飲食物は、歯の表面に付着しやすく、着色の原因となります。
喫煙習慣がある方
タバコのヤニは非常に強力な着色汚れであり、歯の表面にこびりついて落ちにくく、ホワイトニング効果を打ち消す大きな要因となります。
食後の歯磨きを怠ってしまう方
食後に歯磨きをしないと、飲食物の色素が歯の表面に残りやすく、徐々に着色として定着していきます。
間食が多い方
間食の回数が多いと、その都度口の中が酸性に傾き、歯の再石灰化が妨げられるだけでなく、色素が歯に付着する機会も増えます。
上記に当てはまる方は、ホワイトニング後の白さを長持ちさせるために、これらの生活習慣を見直すことが非常に大切です。
完全にやめるのが難しい場合でも、例えば「コーヒーを飲んだ後は水を飲む」「食後はすぐに歯磨きをする」といった小さな工夫から始めるだけでも、色戻りのスピードを緩やかにすることができます。
もし、生活習慣が原因でホワイトニングの間隔を短くしたいと考える場合は、必ず歯科医師と相談し、歯の状態を定期的に確認しながらホワイトニングを進めるようにしてください。
自己判断で頻度を上げることは避けましょう。
昭和町・あべのグリーン歯科では、患者様の食生活やライフスタイルも考慮した上で、最適なホワイトニングプランをご提案しています。
まとめ:安全なホワイトニングで、輝く白い歯を長く維持しよう
ホワイトニングは、あなたの笑顔をより魅力的にする素晴らしい治療法です。
しかし、その効果を最大限に引き出し、同時に歯の健康を守るためには、適切な回数と期間を守ることが何よりも重要です。
オフィスホワイトニングは短期間で効果を実感できますが、色戻りしやすいため定期的なメンテナンスが鍵。
ホームホワイトニングはじっくりと効果を出すタイプで、色戻りが少なく、ご自身のペースで続けやすいのが特徴です。
そして何よりも、「もっと白くしたい」という気持ちが先行し、ルールを破ってホワイトニングを「やりすぎる」ことだけは避けてください。
過度なホワイトニングは、歯の痛みや知覚過敏といった深刻なトラブルを引き起こし、最悪の場合、神経処置が必要になることもあります。
安全に、そして健康的に歯を白くしていくためにも、必ず歯科医師の指示に従い、定められた回数と期間を守ってホワイトニングを進めていきましょう。
美しい歯は、あなたの自信と笑顔に直結します。適切なケアと知識で、輝く白い歯を長く維持してください。
歯のホワイトニングについてご相談がありましたら、昭和町・あべのグリーン歯科にぜひお任せください。