お役立ち歯科コラム
タバコのヤニ汚れは消せる?「歯のクリーニング」で白い歯へ
タバコによる歯の着色(ヤニ)にお悩みではありませんか?
「禁煙はしたけれど、残ったヤニが気になる」「タバコは止められないけど、歯を白くしたい」といったご相談は、喫煙者の方から多く寄せられます。
タバコのヤニは、見た目だけでなく、お口の健康にも影響を与えかねません。
この記事では、歯自体を白くするホワイトニングではなく、歯の表面についたヤニや汚れを落とす「歯のクリーニング」によるヤニ取りの方法についてご紹介します。
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Contents
ホワイトニングとクリーニング:目的の違いを理解しよう
歯を白くする方法には、「ホワイトニング」と「歯のクリーニング」の2種類があり、タバコのヤニ対策においてはクリーニングが推奨されます。
- ホワイトニングの主な目的は、歯自体が持つ色を白くすることで、歯の内部的な変色や元の歯の色が対象となります。車でいうワックスやコーティングのようなイメージです。
- 歯のクリーニングの主な目的は、歯の表面に付着した汚れ(ヤニ、茶渋など)を落とすことです。タバコのヤニは歯自体ではなく表面についた汚れであるため、強力な洗車のようなイメージのクリーニングが除去に最適です。
歯科医院で行う「ヤニ取りクリーニング」の手順
歯科医院で行うクリーニングは、専用の器具と薬剤を使用し、普段の歯磨きでは落とせない頑固なヤニや汚れを除去します。
一般的な手順は以下の通りです。
- ヤニ・汚れの除去: 初めにプラスチック製のチップなどを用いて、歯にこびりついたヤニや大きな汚れを取り除きます。
- 歯面清掃: クリーニングペーストを塗布し、専用の業務用電動歯ブラシ(ゴム製ブラシなど)を使って、歯の表面や歯肉に近い部分の汚れを徹底的に落とします。
- ツヤ出し・仕上げ: 歯の表面を滑らかにするツヤ出しを行い、汚れが再付着しにくい状態にします。
- フッ素塗布: 最後にフッ素を塗布し、歯の再石灰化を促して虫歯予防にも役立てます。
クリーニングはヤニや汚れを取るだけでなく、自分では磨ききれない歯と歯の間や歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)の清掃にもなり、お口全体を健康に保つことができます。
費用と頻度:保険適用について
ヤニ取りクリーニングの回数
- 軽度〜中度のヤニであれば、1回のクリーニングで除去できることが多いです。
- 非常に頑固で蓄積されたヤニの場合は、2〜3回の来院が必要になることがあります。またクリーニングで取りきれない汚れの場合はホワイトイニング等で白くする必要性がでてきます。

保険適用の可否と費用
ヤニや汚れを除去するための歯のクリーニングは、保険が適用される場合が多いです。
- 保険適用の場合: 費用は3,000円前後となるのが一般的です(3割負担の場合)。
- 保険適用外の場合: 自由診療となり、費用は10,000円前後になることがあります。
費用を抑えるためにも、保険適用でクリーニングを実施している歯科医院を選ぶことをおすすめします。
あべのグリーン歯科では保険診療内でエアフローも実施!
当院では保険診療内でエアフローも実施しており、より汚れの落ちやすい歯のクリーニングを実施しています。
エアフローとは専用のパウダーと水流をジェット噴射し、歯の表面の着色汚れやプラーク(歯垢)を短時間で除去する方法です。
通常のクリーニングより歯の着色汚れが落ちやすいとお声をいただいたおります。
定期的なクリーニングで健康な歯を維持
ヤニ取りを目的としたクリーニングの他、歯周病予防のためのクリーニング(通常3〜4回程度)もあります。
ヤニや汚れの再付着、虫歯や歯周病の予防のためにも、3ヶ月に一度のペースで定期的にクリーニングを行うことが、お口の健康維持に良いとされています。
タバコのヤニにお悩みの方は、まずは歯科医院にご相談ください。