お役立ち歯科コラム
小児用仮歯って何?お子様の「歯抜け」を解消できる方法
Contents
増える小児用仮歯のニーズ:どんな時に必要とされる?
近年、お子様の乳歯の生え変わり時期にできる「歯抜け」の状態を一時的に解消したいという保護者の方からのご要望が増えています。
その背景には、以下のような審美的な理由やタレント活動などの特殊なニーズがあります。
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キッズモデル・タレント活動: TV出演や商品紹介など、歯があることが出演条件となるケースがあります。
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記念撮影: 七五三やコンクール、家族写真など、大切なイベントで一時的に歯抜けを解消したい。
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SNS活動: YouTubeやTikTokへの動画投稿、Instagramへの写真投稿など、日常的にお子様の姿を発信する機会が増加している。
このように、現代の多様なライフスタイルの中で、審美的な目的で小児用仮歯の需要が高まっています。
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仮歯を希望するお子様の年齢層
乳歯の前歯が生え変わる時期は、一般的に6歳〜7歳頃が多いですが、早いお子様で4歳半ば、遅いお子様で8歳〜9歳頃に始まります。
この乳歯の生え変わりが始まる年代のお子様からの仮歯のご希望が中心となっています。
小児用仮歯の種類と選択肢
小児用仮歯には、大きく分けて以下の2種類があります。
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残っている歯に固定する仮歯: 歯科医師が残っている歯に直接固定するタイプ。
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取り外しができる仮歯: マウスピースのようなものをイメージする、患者さん自身で着脱できるタイプ。
どちらを選択するかは、お子様のお口の状態や仮歯を使用する状況によって検討されます。
【注意点】 長期間の装着を希望される場合、お子様のあごの発育や永久歯の生え変わりに悪影響が出ないよう、十分な配慮が必要です。また、歯の生え変わりに合わせて仮歯の作り直しが必要になることもあります。
仮歯作成の一般的な流れと期間
仮歯を作るための通院回数は、抜けた歯の本数や治療の有無によって異なります。
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抜けた歯が1本程度の場合: ほとんどのケースで1回の通院で完了します。
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抜けた歯が多い場合:
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1回目の来院: 歯型を取る。
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2回目の来院: 作成した仮歯を装着する。 この場合、最低2回の通院が必要となります。
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【注意】 もし虫歯など他の治療が必要な場合は、仮歯の作製とは別に通院が必要となることがあります。
小児用仮歯の費用相場と保険適用について
小児用の審美目的の仮歯作製は、基本的に健康保険の適用外(自費診療)となります。
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平均的な費用相場: 歯科医院や作製する仮歯の種類にもよりますが、1歯あたり4,000円〜6本で10,000円程度が目安とされています。あくまで目安なので詳しくは歯科医院へご相談ください。
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追加費用: 装着後の仮歯の形態修正など、別途費用がかかる場合が多くあります。

まとめ:審美性と成長のバランスが重要
小児用の仮歯は、現代のニーズに合わせた審美的な解決策として非常に有効です。
しかし、最も大切なことは、お子様の順調なあごや口腔内の発育です。仮歯の装着にあたっては、必ず歯科医師と十分に相談し、成長に影響が出ないよう慎重に進めることが重要です。
昭和町付近にお住まいでお子さまの口腔内で気になることがあればあべのグリーン歯科へご相談ください。