お役立ち歯科コラム
子どもの歯並びを守るためにできることは?注意すべきサイン
お子さまの健やかな成長を願う親御さんにとって、お口の健康は非常に気になるテーマですよね。
特に「将来の歯並びがどうなるのか」「今、何か気をつけるべきことはあるのか」というご相談を日々多くいただきます。
子どもの歯(乳歯)は、大人の歯に比べてエナメル質が薄く、むし歯の進行が早いという特徴があります。
また、この時期の習慣や環境が、将来の永久歯の並び方に大きく影響します。
今回は、生え変わり時期に親御さんが知っておきたい、歯並びを守るための注意点を整理してお伝えします。
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Contents
甘い習慣から歯を守る:乳歯の健康が永久歯の土台
歯並びを整える第一歩は、まず「今ある歯をむし歯にしないこと」です。乳歯がむし歯で早く抜けてしまうと、永久歯が生えてくるスペースが崩れ、歯並びが悪くなる原因になります。
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砂糖との付き合い方:チョコレートやキャラメル、飴などの砂糖を多く含むおやつ、またジュースや炭酸飲料は可能な範囲で控えましょう。食べる時は食後や時間を決めるようにし、ダラダラ食べをすることは避けましょう。
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早期の予防習慣:特に4歳未満のお子さまは、一度むし歯になると本格的な治療が難しい(お子さまが治療を大人しく受けてくれない場合もある)ため、「未然に防ぐ生活習慣」が何より大切です。
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家庭でのケア:まだ歯磨きを嫌がる時期や、十分に磨けない時期は、お水をつけたガーゼで優しく拭ってあげるだけでも効果があります。まずは「お口を清潔にする心地よさ」を教えてあげましょう。
「足りない」より「多い」に要注意?歯の本数のチェックポイント
お子さまの歯が生え変わる際、本数に違和感を覚えることがあります。
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歯が少ない場合(先天欠如歯):本来20本あるはずの乳歯が1〜2本足りないケースがあります。最近では珍しくない症状で、基本的には大きな心配はいりません。
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歯が多い場合(過剰歯):注意が必要なのは、通常より本数が多いケースです。特に上の前歯の真ん中あたりに余分な歯(過剰歯)が生えてくると、永久歯が正しい位置に生えてくるのを邪魔し、歯並びを大きく乱す原因になります。
永久歯への生え変わりがスムーズにいかない場合、この「過剰歯」が隠れていることもあります。一度、歯科医院でレントゲンを含めたチェックを受けるのが安心です。

指しゃぶりと歯並びの関係:無理なく卒業するための接し方
生え変わり時期に最も注意したい癖の一つが「指しゃぶり」です。
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歯並びへの影響:4歳を過ぎても強く指を吸う癖が残っていると、吸う力によって前歯が押し出され、「出っ歯(上顎前突)」や「上下の前歯が閉じない(開咬)」といった状態になりやすくなります。
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心のサインに寄り添う:かつては指にカラシを塗るような厳しい方法もありましたが、現代ではおすすめしません。指しゃぶりは、お子さまが寂しさやストレスを感じている時の「心の安定剤」であることも多いからです。過度に叱りつけると、かえって癖が強まってしまうこともあります。
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卒業に向けたステップ :手を繋いで一緒に寝る」「吸っている時にそっと外してあげる」など、お子さまを安心させながら、少しずつ指から意識を逸らしてあげましょう。永久歯への生え変わりが本格化する「6歳」を目安に卒業できると理想的です。
まとめ:疑問や不安は「早めの相談」で解決を
お子さまの歯の本数が少ない気がする、生えてくるのが遅い、指しゃぶりがなかなかやめられない……。こうした小さなお悩みは、レントゲン検査や専門的なアドバイスで解決できることがほとんどです。
「まだ早いかな?」と思わず、少しでも気になることがあれば、お気軽に当院へお越しください。
お子さまの将来の美しい笑顔のために、今できる最適なサポートを一緒に考えていきましょう。
阿倍野区昭和町付近にお住まいでお子さまの歯のことで気になることがあれば
ママとこどもの歯医者さん加盟院のあべのグリーン歯科へご相談ください。